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2021 年度 実施状況報告書

骨髄増殖性腫瘍幹細胞のクローン拡大におけるシグナル制御分子STAPの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K16243
研究機関大阪大学

研究代表者

戸田 淳  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (90770834)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードMPN / STAP蛋白
研究実績の概要

STAPファミリー分子がCML以外の白血病幹細胞の維持にも共通して必要な分子であるかをMPNモデルマウスや患者検体を用いて実臨床に近い検討を行い、MPN幹細胞をターゲットとした治療への基盤を築くことを目的としている。
まず, JAK2V617F knock-in mouseのBMをWT(B6J)マウスに移植するBMTモデルの作成を行い、MPNのフェノタイプが得られることを確認した.
次に, WT(B6J)マウス、JAK2TGマウス、JAK2TG/STAP2KOマウスの骨髄細胞を放射線照射マウス(B6ly5.1)に移植を行った.
WTを移植したマウスに比べ、他の2つのマウスではMPNの表現型を認めていた。その二つを比較すると、JAK2TG/STAP2KOを移植したマウスではJAK2TGを移植したマウスに比べ、白血球数が多く、貧血、血小板減少の程度が強い傾向がみられた. JAK2TG/STAP2KOまたLK分画の細胞の増加を認めた.
STAP-2KOによりMPNの進行が促進されている可能性が示唆された.
今後は、STAP蛋白がLK細胞のどの分画に影響し, MPNの進行に影響しているかの解析を行う。そのためにMPNの進展に関わる線維化の解析を行う。CMLにおけるSTAPの解析からSTAP-1は幹細胞に近い分画で働き、STAP-2はより分化した細胞で機能する可能性が推定されている。今後STAP-1KOマウスやダブルノックアウトマウスでの解析も引き続き行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

モデルマウスの作成に当初予想以上に時間がかかってしまった。現在はモデル作成済みであり、今後は解析に力を入れていく予定である。

今後の研究の推進方策

STAP-1, 2で違う分画に影響がある可能性があるため、今後はSTAP-1KOマウスでの解析と、STAP1,2ダブルKOマウスでの解析も進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Positive interactions between STAP-1 and BCR-ABL influence chronic myeloid leukemia cell proliferation and survival2021

    • 著者名/発表者名
      Ishiura Marie、Kitai Yuichi、Kashiwakura Jun-ichi、Muromoto Ryuta、Toda Jun、Ichii Michiko、Oritani Kenji、Matsuda Tadashi
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 556 ページ: 185~191

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.03.162

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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