研究課題/領域番号 |
21K16283
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
小林 聖未 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20897201)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 巨細胞性動脈炎 / RNA-sequencing |
研究成果の概要 |
高齢者に好発する巨細胞性動脈炎 (Giant cell arteritis; GCA) は、自己免疫性大型血管炎で難病に指定される。本研究ではGCAを対象とし、全血検体のRNA-sequencingを行い病勢、病態と関連のある遺伝子群を抽出することを目的とした。GCA34検体と年齢性別をマッチした非疾患対照群14検体につき、次元圧縮や遺伝子エンリッチメント解析の複数の手法を統合し解析した結果、初発/再燃GCA群は、安定GCA群および非疾患対照群に比して、ある転写因子関連の遺伝子群の発現が抑制される傾向にあった。この発現値から算出した遺伝子signatureは再発を繰り返す例で低い傾向にあった。
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自由記述の分野 |
膠原病・リウマチ学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GCA診療の課題に病勢指標の不足、患者層別化と各治療最適化の欠如、抗IL-6治療下再燃例の新規治療選択肢の不足が挙げられる。本研究では初発時/再燃時GCAと安定時GCAで発現パターンが異なった遺伝子群から、病勢指標候補の抽出、臨床パラメータとの関連検索を行い、最適な病勢指標を抽出することを目指す。またGCAの大型血管型/頭頚部型などのサブグループでの発現データの違いを抽出し、最終的に各タイプに適切な治療を確立するためのデータを蓄積する。さらに抗IL-6治療下に再燃した症例のデータの特徴を抽出することで、新しい治療標的の探索に資するものと考えられる。
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