本研究によって、細胞サイズとイオン漏出量を反映した特定の形状の電流シグナルが、マイクロポアを用いたブリッジ回路内の電位差により発生することを発見し、機械学習を用いたシグナル形状の分類により3種の細菌種を同定することに成功した。 また、抗生物質や生理活性化合物等を菌体外に排出する機能を持つ細菌薬剤排出ポンプに関して、薬剤耐性緑膿菌に存在する共通の変異を複数発見し、迅速な耐性菌判定手法の開発に繋がる成果として、論文を投稿することができた。 さらに、機械学習を用いた培養液から発生する臭気の解析・分類により、細菌種を同定することに成功した。現在菌種をふやして、実用化に向けたさらなる解析を進めている。
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