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2023 年度 研究成果報告書

レプトスピラの脂肪組織定着機構を利用したレプトスピラ症新規バイオマーカーの創出

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16320
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

尾鶴 亮  福岡大学, 医学部, 講師 (70763035)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードレプトスピラ / レプトスピラ症 / 脂肪組織 / 脂質代謝 / バイオマーカー / 人獣共通感染症
研究成果の概要

本研究は、人獣共通感染症の原因細菌であるレプトスピラが脂肪組織に定着する機構を解明し、新規バイオマーカーを発見することを目指すものである。本研究ではヒト皮下脂肪組織のex vivo感染モデルを確立し、レプトスピラ感染によりヒト脂肪組織から複数のアディポカインが分泌されることを確認した。さらに、マウス由来脂肪前駆細胞株3T3-L1のin vivo感染モデルでは、病原性レプトスピラが脂肪分解を引き起こし、細胞外に放出されたグリセロールを炭素源として利用していることが示唆された。これらの結果は、レプトスピラ症の診断と治療に新たなアプローチを提供する可能性がある。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、病原細菌レプトスピラが皮下脂肪組織に定着し、そこで増殖するメカニズムを一部解明しました。またこの際に、レプトスピラが脂肪組織に脂肪分解を起こすことも見出しました。この発見は、レプトスピラ症の早期診断に役立つ新たなバイオマーカーの開発に繋がる可能性があります。レプトスピラ症は、軽度の風邪様症状から重篤なワイル病に進行することがあり、早期診断と治療が非常に重要です。この研究は、社会全体にとって感染症対策の向上に寄与し、農業や畜産業の経済的損失を減少させる効果も期待されます。

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公開日: 2025-01-30  

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