本研究では、臓器間代謝サイクルの肥満における機能不全メカニズムを理解するために、主要な糖代謝器官である肝臓と筋肉の代謝制御ネットワークを野生型マウスと肥満モデルマウスそれぞれで構築し、それらを統合した大規模な肝臓筋肉連関ネットワークの構築を研究目的としました。 結果、新たにグルコース投与時の筋肉の大規模ネットワークを構築し、肝臓ネットワークとの比較及び統合が可能となりました。これにより肥満モデルマウスの筋肉においては代謝物自身による代謝制御が働かず、代わりに遺伝子発現による制御が行われていることを発見しました。
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