AS切除検体におけるグラム陰性菌の指標となるlipopolysaccharide (LPS)の存在とPD-L1発現、CD8陽性Tリンパ球、CD163陽性マクロファージ、FOXP3陽性制御性Tリンパ球(Treg)の浸潤の有無、大動脈弁石灰化との関連を調査したところ、LPS検出された症例ではPD-L1発現が有意に高く観察された 。弁石灰化が強い組織ではLPSが検出されるが、石灰化が乏しい部位ではLPSとPD-L1の共存関係は観察されなかった。またLPSが検出されない弁組織では、PD-L1タンパクの発現パターンと一致してCD163陽性マクロファージとFOXP3陽性Tregが高度に浸潤していた。
|