本研究では、心肺蘇生中に複数の生理学的指標を同時に測定し、予後との関連を評価した。具体的には、非侵襲的に近赤外線分光法による脳組織酸素飽和度や呼気終末二酸化炭素分圧、侵襲的に大腿動静脈圧を測定した。結果、心拍再開率の向上に寄与する最適な生理学的指標を特定し、オーダーメイド心肺蘇生法の有効性を実証した。また、本研究の成果として、査読付き英文誌に7本の論文を発表し、新たな知見とその重要性を示した。さらに、本研究の発展系としてトロントの研究者と協力し、新しい非侵襲的なデバイスを開発し、次のステップへとつなげている。
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