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2021 年度 実績報告書

COVID-19によるARDS患者における細菌叢の関与と多角的病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16591
研究機関広島大学

研究代表者

京 道人  広島大学, 病院(医), 助教 (90773937)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
キーワードARDS
研究実績の概要

SARS-COV2によるARDSは未だ病態が十分に明らかになっておらず、特異的な治療もない。病態を解明する上で患者の臨床情報や、サイトカインデータ、細菌叢や代謝産物といったオミクスデータを解明することは、その生体内で起きている事象を把握する上で有用な可能性がある。
我々は、事前の計画に基づき既に集積していたCOVID-19患者の血清に加えて、新たに血清や喀痰を集積している。今年度は集積したサンプルを用いて各種サイトカインを測定した。また、COVID-19患者の背景や予後データを集積した。現在、以前に集積した非COVID-19患者のデータと比較し、解析を行なっている。SARS-COV2によるARDSはサイトカインストームにより生じると考えられているが、今回の測定や検討により有用なデータが得られている。
また、重症病態では人工呼吸器管理が必要である。しかし、同調不良とその予後との関係は明らかになっていないため、システマティックレビューを行った。この研究から、同調不良は臨床的予後不良と相関があることが示唆され、今後のさらなる研究が必要であることをを報告した。 (Kyo et al. j intensive care (2021) 9:50)
出版に関しては、研究協力者と共に、重症細気管支炎におけるオミクスデータ解析やphenotyping/endotypingについて、今までの成果をまとめ、雑誌に投稿をおこなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Patient ventilator asynchrony, impact on clinical outcomes and effectiveness of interventions: a systematic review and meta-analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Michihito Kyo, Tatsutoshi Shimatani, Koji Hosokawa, Shunsuke Taito, Yuki Kataoka, Shinichiro Ohshimo and Nobuaki Shime
    • 雑誌名

      Journal of Intensive Care

      巻: 9 ページ: 50

    • DOI

      10.1186/s40560-021-00565-5

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Differential Effectiveness of Hypothermic Targeted Temperature Management According to the Severity of Post-Cardiac Arrest Syndrome.2021

    • 著者名/発表者名
      Kikutani K, Nishikimi M, Shimatani T, Kyo M, Ohshimo S, Shime N.
    • 雑誌名

      J Clin Med

      巻: 10 ページ: 5643

    • DOI

      10.3390/jcm10235643

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 人工呼吸中のpatient-ventilator asynchronyと臨床的転帰との関連 :システマティックレビュー2021

    • 著者名/発表者名
      京 道人
    • 学会等名
      第49回日本救急医学会学術集会
  • [図書] 救急医学2022

    • 著者名/発表者名
      京 道人、名西 真希子、長谷川 耕平
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      へるす出版

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公開日: 2022-12-28  

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