研究課題/領域番号 |
21K16629
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 洋章 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (50770674)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 嚥下関連脳活動 / 口腔顔面領域脳活動 / 周波数解析 / High γ活動 / Phase-amplitude coupling |
研究実績の概要 |
頭蓋内電極を用いて計測された嚥下関連の頭蓋内脳波データーを継続的に解析を行なった。また、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法(DBS)時に計測された微小電極記録(MER)データベース(合計195例)を用いて、周波数解析を継続的に行なっている。令和5年度は、主に前年度までに計測された脳信号を用いて周波数解析を行ない、今後も継続して行なっていく。 研究結果の発信に関しては、2023年5月27日に開催された国際学会であるISACM and JBBS 2023において嚥下に関連した脳活動やそれを用いたニューロモディレーションの可能性について発表し、参加者と議論をすることができた。また2023年10月19日に開催された第56回日本てんかん学会学術集会において周波数カップリングについて発表し、優秀口演賞を受賞した。最後に、2023年12月2日に開催された第53回日本臨床神経生理学会学術大会のワークショップ内でMATLABを用いた頭蓋内脳波解析、という演題で発表を行い、これまでの方法論を発表し、参加者と共有することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析すべき脳活動のデータベースを作成し、継続して解析を行っている。また得られた結果についても学会で発表を行い、参加者と意見交換を行えている。
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今後の研究の推進方策 |
嚥下ニューロモデュレーション実現に必須な脳活動解読方法を回帰型ニューラルネットワーク(RNN)の手法などを用いて確立していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
円安の影響のため購入予定のワークスターションが値上がりしたため50万円の前倒し請求を行なった。その残額として14,480円が次年度使用額として残った。来年度の旅費に充てる予定である。
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