日本ではドナー不足や費用の問題、倫理的な問題から同種半月板移植は認められておらず、コラーゲン等の人工半月板も良好な成績を得られていない。ピッグ等の異種半月板を脱細胞化して移植する、または人工膝関節置換術を受ける患者さんの比較的損傷していないものの、術後破棄してしまう外側半月板を採取して脱細胞化処理を行い、免疫原性を消失させて半月板損傷の患者に移植する、などの治療法が開発できれば、変形性関節症予防の観点から有用性が高い。さらに半月板以外の組織への広範囲の展開が期待され、異種移植用組織の製品化にも結び付き、産業化への発展も期待できる
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