当院で腹腔鏡手術を施行した子宮内膜症患者、非子宮内膜症患者(卵巣嚢腫や子宮筋腫で手術施行)の洗浄腹水から腹腔内単球成分(PFMC)を抽出した。マスサイトメトリーであるCyTOFを用いて、免疫細胞分画の分布を確認し、まずNK細胞に注目した検討を施行した。 NK細胞の分化や活性化と代謝関連酵素の活性化を単一細胞レベルで検討し現在解析中である。今後はCyTOFで同定された子宮内膜症患者に特徴的なNK細胞分画を対象に、メタボローム解析を用いて代謝産物を定量化し、内膜症患者におけるNK細胞機能障害の原因となる代謝経路を同定し新たな治療戦略を探る予定である。
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