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2022 年度 研究成果報告書

酸化ストレスによる細胞老化とSTING経路に着目した糖尿病網膜症の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16866
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

安田 正幸  東北大学, 大学病院, 助教 (00569585)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード糖尿病網膜症 / 酸化ストレス / 炎症
研究成果の概要

糖尿病網膜症は多因子疾患であり、その病態の一つとして酸化ストレスが注目されている。本研究では、血中酸化ストレスマーカーである酸化ストレス度(dROM)と抗酸化能(BAP)を測定し、糖尿病網膜症との関連を調べた。その結果、dROMは糖尿病患者、および、増殖糖尿病網膜症患者で高値であった。ミュラー細胞を用いた実験では、高糖濃度培養により、酸化ストレスで誘導されるSTINGの遺伝子発現が亢進した。さらに、STING阻害剤を添加することで炎症性サイトカインの一つであるMCP-1の遺伝子発現が抑制された。以上の知見から、糖尿病網膜症の病態にSTING経路の関与が示唆された。

自由記述の分野

眼科

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病網膜症は、慢性血糖による細小血管合併症の一つであるが、同程度に血糖降下しても予後には個人差があり、新たな治療法の開発が必要である。糖尿病網膜症は多因子疾患であり、酸化ストレスや炎症が重要な役割を果たすとされている。本研究で着目したSTINGは酸化ストレスによるDNA障害により活性化し、炎症性サイトカイン産生を誘導することが知られている。本研究の成果は、糖尿病網膜症の病態としてSTING経路の関与を示唆し、将来的にSTING阻害剤という新たな糖尿病網膜症の治療薬の開発研究に貢献することが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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