齲蝕原性細菌のうちコラーゲン結合蛋白Cnmを発現するStreptococcus mutansの口内保有と脳内出血の関連が明らかとなっており、保有群では脳微小出血(CMBs)数が有意に多い。しかしながら、Cnm陽性S.mutans 保有者におけるCMBsの重症度を何が規定しているのかは不明である。Cnm陽性S.mutans保有患者68名において、CnmのBリピート長が短い(<486 bp)患者のうち12名が良性株(CMBs≦1)であり、Bリピート長が長い患者のうち25名が悪性株(CMBs≧2)であった。Bリピートの長短が深部CMBsの重症度と関連することが示唆された。
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