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2023 年度 研究成果報告書

加熱式タバコによる歯周組織への影響についての検討

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16978
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関日本大学

研究代表者

尾崎 愛美  日本大学, 歯学部, 助教 (10867930)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード加熱式タバコ / プロピレングリコール / エアロゾル / 歯周病 / 骨形成機能 / グリセリン / 骨芽細胞
研究成果の概要

加熱式タバコは従来の紙巻きタバコよりもニコチンやタール量が大幅に軽減したと謳われており、使用者の増加が懸念される。喫煙は歯周病の環境面におけるリスク因子であるが、歯周組織、特に骨組織に与える加熱式タバコの影響は明らかにされていない。本研究では MC3T3-E1 細胞を、加熱式タバコ煙抽出液を含む培地で培養してその影響を検討した。タバコ煙抽出液を含む培地で培養した細胞では、細胞増殖、アルカリフォスファターゼ活性および非コラーゲン性骨基質タンパクの遺伝子発現が減少した。加熱式タバコに含まれる成分は、骨芽細胞の増殖と骨形成能を抑制し、骨リモデリングのバランスを破綻させる可能性が示唆された。

自由記述の分野

口腔衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、20本以上の歯を有する高齢者の割合は増加傾向にあり、それに伴い歯周病患者の割合も増加すると考えられる。そのため、今後歯周治療の需要が高まることが予測される。また、喫煙患者に対して歯周治療、特に再生治療を行う場合は、禁煙が必須となっている。
本研究の結果、加熱式タバコに含まれる成分は、骨芽細胞の増殖と骨形成能を抑制し、骨リモデリングのバランスを破綻させる可能性が示唆された。以上のことから、従来の紙巻きタバコに加えて加熱式タバコ使用者に対しても再生治療を行う場合は、禁煙するように促すべきであると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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