肥満は糖尿病の最大の危険因子であり肥満と糖尿病は比例関係にあり、咀嚼回数の少ない人程,糖尿病になる可能性が高いといえる。しかし、噛む回数が少ない方が,食後の血糖値の上昇を抑えられるという報告がある。これらの相反した報告が存在するのは何故だろう? そこで、本研究では「多く噛む人ほど肥満や糖尿病が少ないのか、 同程度の咀嚼回数で肥満度に違いがあった場合それは何の違いによるのか」という本質的な問いを掲げ、咀嚼にの粉砕する以外の要素の唾液に着目し、咀嚼回数と唾液量、アミラーゼ活性と血糖値の関係を調査する。 本研究の結果、健常成人のアミラーゼ活性の差は食後30分後の血糖値に影響を与る可能性が示された。
|