本研究から得られた種々のテクスチャパラメータにより、今まで画像診断医の主観に依存していた顎顔面領域の疾患の画像特徴を定量的に表すことができた。定量的なテクスチャパラメータを使用して画像診断を行うことにより、画像診断医の経験年数や能力に左右されずに正確な画像診断を行うことができると考えられる。特に、顎顔面領域のような、解剖学的に非常に複雑で、専門の画像診断医が不足している領域では、多種多様な疾患の定量的な画像診断が可能となることの臨床的意義は非常に大きい。 また、本研究で得られたテクスチャパラメータは近年活発に研究が行われている機械学習を行う上でも指標となる数値となりえる。
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