骨髄由来抑制性細胞を標的とした新規治療薬として、免疫賦活剤として他の癌腫で注目されているPak4阻害剤あるいはCD36阻害剤あるいはmTOR阻害剤を用いて、治療実験系を行なった。in vitro T細胞増殖試験による機能解析によって、免疫抑制機能について評価した。抗CD73抗体を用いた予備実験を行なった結果、細胞毒性を強く認めた。そのため、2020年以降で、免疫賦活剤として口腔扁平上皮癌への応用が期待されているPak4阻害剤あるいはCD36阻害剤あるいはmTOR阻害剤を用いた実験系に変更した。結果、両者とも毒性に配慮した濃度でT細胞に好影響を与えることを実証した。
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