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2023 年度 研究成果報告書

口腔癌の細胞外小胞を介したシスプラチン耐性獲得機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K17115
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

小野 喜章  岡山大学, 大学病院, 医員 (30845384)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔癌 / 細胞外小胞 / 薬剤耐性 / 治療抵抗性 / バイオマーカー / 銅輸送経路 / ATP7B
研究成果の概要

本研究では,口腔癌のシスプラチン耐性に癌細胞が分泌する細胞外小胞(EV)と銅輸送蛋白(ATP7B)が関与していると仮説立て検証を進めた.その結果,(i)ATP7Bを介したEVの放出が口腔癌のシスプラチン治療の主要な障害であること,(ii)ATP7Bが新たな治療標的となる可能性を見出した.本研究の成果については口腔腫瘍学に関する国際専門誌への受理に至った(Ogawa T, Head Neck, 2024; Umemori K, Oral Oncol, 2023).更に未発表データの蓄積や,in vitro,in vivoでの実験に加え,臨床サンプルを用いた将来的な発展的研究への見通しがたった.

自由記述の分野

口腔腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の最大の意義は, 口腔癌の化学療法に対する治療抵抗性関連因子を見つけ出し, 新規治療法および有用な診断バイオマーカーを開発することにある.今回の研究では,口腔癌のシスプラチン抵抗性に関連する事象として,銅輸送経路とEVを使ったシスプラチン排出機構の証明および治療標的としての銅輸送経路とEVの妥当性の検証に注力した.薬剤耐性に関わる分子機構を解析することは容易ではないが,様々な新薬候補の薬効作用に対する耐性メカニズムを先制的に解析しておくことは,学問的にも未知の薬理メカニズムの解明や薬効規定因子などのバイオマーカーの発見にもつながると期待される.

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公開日: 2025-01-30  

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