口唇形成直前、術後1か月、術後6か月における哺乳床を装着した状態での哺乳運動中の健側および患側の口輪筋の表面筋電図を計測し積分値移動曲線および比率(%)を用いて筋活動量の比較を行った。積分値移動曲線は健側と患側の曲線をそれぞれ重ね合わせることで、術前後の協調運動障害の有無と程度の評価を行った。その結果、患側は健側より筋活動量が少なく、協調運動は崩壊している状態であったが、術後は経時的に患側の筋活動量は健側へとキャッチアップしており、協調運動もみられるようになった。患側の筋活動量は、術前においては全例健側の50%を下回っていたが、術後6か月までには75%程度にまでキャッチアップしていた。
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