骨吸収抑制剤であるビスフォスフォネート製剤や抗RANKL抗体製剤は、薬剤関連顎骨壊死発症のリスク因子である。本研究は、骨吸収抑制剤を投与した際に誘導されるバイオマテリアル関連マクロファージに注目し、骨形成能との関連性を検討した。ゾレドロネートと抗RANKL抗体(mAb)を使用し、マウスモデルを作製した。それぞれのマウスからPlatelet-rich fibrinを加工し、キャリアとして骨補填材を頭蓋骨欠損部に埋植し、骨形成能を検討した。解析の結果、mAb投与群で新生骨形成が促進される傾向を認めた。組織学的に骨補填材周囲にマクロファージが誘導されたが、明確な極性変化を認めなかった。
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