本研究では、過剰な矯正力によって歯根表面に生じた破歯細胞を光変換型蛍光マウスによる細胞追跡法と分化マーカーの発現を解析することにより、破歯細胞の由来と分化成熟過程を明らかにすることを目的とした。使用する光変換型蛍光マウスは購入時にヘテロ個体であったため、より強い蛍光強度を得るためにホモ個体で系統維持させるよう繁殖を行った。マウス口腔内に青紫光を照射し歯根膜細胞の蛍光色の変換を試みた。光源から近い表層部の細胞は変換されたが、光源から離れた歯根尖付近の細胞は一部変換されなかった。現在照射条件の検討を継続している段階である。
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