歯科健診において簡便かつ科学的根拠に基づいた歯周病検査方法が強く求められている。本研究では、新たに開発した歯周病原細菌特有の酵素活性の測定キットの有効性を検証した。すでに同測定キットの検査結果は、従来の歯周ポケット検査と相関することが確認されている。そこで被験者数を増やし、1000名以上より採取した舌苔拭い液を対象とした検査を行った。その結果、測定キットのスコアは、歯科医師による従来の歯周病検査結果と相関することが示され、特に重度歯周病については、優れた判別能を示した。さらに、他施設就業労働者における全身的パラメータと突合させた解析では、歯周炎患者において腎機能が低下していることを見出した。
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