研究課題/領域番号 |
21K17317
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 潜在性動脈硬化 / ソーシャルキャピタル / 冠動脈石灰化スコア |
研究実績の概要 |
本研究は2018年に開始された一般住民に対する潜在的動脈硬化の疫学研究の一部として、ソーシャルキャピタルが一般住民の潜在的動脈硬化に与える影響を明らかにすることを目的としている。ソーシャルキャピタルについては質問紙表にて、潜在性動脈硬化に関しては胸部CT検査にて冠動脈を撮影し、石灰化の度合いを冠動脈石灰化スコアを用いて評価を行っている。本研究事業は市町村の住民健診に参加して、追加の血液検査、便・唾液細菌検査および冠動脈石灰化評価のためのCT検査への参加希望者を募集しており参加人数は、2018年度に開始して以降2018年度参加者89名、うちCT撮影1名、2019年度参加者287名、うちCT撮影182名であった。しかし2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により4月より7月まで住民健診でのリクルートができず、同様に4月から6月までCT検査の実施もできなかった。しかしそれでも6月以降CT撮影および8月以降住民健診に参加を再開して、着実に参加者を増やしていき、最終的に2020年度単年で研究参加者総数260名、うちCT受診者数は209名であった。 2021年度も長く続く新型コロナウイルスの影響で参加者は例年と比べるとやや低調であったが、単年で研究参加者総数149名、うち146名がCTを撮影することができた。 これにより、これまでの研究参加者は延べ785名、CT撮影者数は延べ541名となった。本研究のCT撮影の目標人数は1000人であり、今後も引き続き研究事業を継続していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究のCT撮影の目標人数は1000人で、単年あたり200人、約6年の研究期間を見込んでいた。しかし、2020年度からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大により4月より7月まで住民健診でのリクルートおよび4月から6月までCT検査を実施できなかった。同様に2021年も受診者数の伸びは低調で参加人数は200人に満たず予定された進捗状況からは若干遅れていると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究も5年目となり認知度も上がりつつあり、参加者の方から本研究事業への参加を希望する例も散見される。さらに、今後FESTA-EXTENDEDとして福岡市以外での実施も画策中である。今後も感染予防に十分に留意しながら、研究事業を勧めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19感染症感染拡大のため、ウェブ開催になった学会が多く、当初想定していた旅費を大幅に下回る結果となった。また当初人件費および謝金に予定していた金額はCT検査代および便培養のチューブ代へと変更になり、その他の箇所に計上した。
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