研究実績の概要 |
本研究は、「最期を迎える場に対する意思決定支援モデル」を臨床で適用するためにはどのような意思決定支援体制が必要かを明らかにするために、進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する患者と家族の意思決定支援に関わる医療者の課題の明確化を行うことを目的としている。2021年度は、がん患者の最期を迎える場の意思決定に関わる医師、看護師(ジェネラリスト)、がん看護専門看護師などのうち、研究協力が得られたものを対象に面接調査を行ってきた。選定基準は、がん患者の最期の最期を迎える場の意思決定に関わった経験があるもの、除外基準は、がん患者へのケアの経験が1年以内のものとする。現在、データ収集中であり、10~15名程度(3~5施設の医師3名、看護師12名程度)を目標にデータ収集を継続する。 また、同時に、文献検討を行っている。文献検討は、がん患者の終末期における意思決定を支援する介入プログラムについて、その構成と介入による成果を明らかにすることを目的としている。検索にはMedline、CINAHL、医中誌Web(Ver.5)を用い、cancer, palliative, decision making, intervention, system, programの用語を組み合わせて行い、現在対象となる文献を選定中である。
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