研究実績の概要 |
本研究は、「最期を迎える場に対する意思決定支援モデル」を臨床で適用するためにはどのような意思決定支援体制が必要かを明らかにするために、進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する患者と家族の意思決定支援に関わる医療者の課題の明確化を行うことを目的としている。2022年度は、がん患者の最期を迎える場の意思決定に関わる医師、看護師(ジェネラリスト)、がん看護専門看護師などのうち、研究協力が得られたものを対象とした面接調査を継続中である。選定基準は、がん患者の最期の最期を迎える場の意思決定に関わった経験があるもの、除外基準は、がん患者へのケアの経験が1年以内のものとする。現在、対象施設を増やしてデータ収集中であり、10~15名程度(3~5施設の医師3名、看護師12名程度)を目標にデータ収集を継続する。 また、同時に、文献検討を進めている。文献検討は、がん患者の終末期における意思決定を支援するプログラムについて、その構成と介入による成果を明らかにすることを目的としている。文献検索は、cancer, palliative, decision making, intervention, system, programの用語を組み合わせて行った。今後、プログラムの構成要素と介入成果についての内容を抽出し分析する。 そして、面接調査から明らかになった課題および文献検討をもとに、意思決定支援体制(原案)を作成する。
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