成体のPdgfrb+/- マウスにおける神経血管ユニットの機能異常は、安静時および慢性的なストレス負荷時における不安やうつ様行動、作業記憶や恐怖記憶にも影響を及ぼさなかった。次に、60-80週齢の高齢マウスに対して、全身性の炎症を惹起させるlipopolysaccharide (LPS) を腹腔内投与し、情動行動や記憶能を評価したところ、WTと比べPdgfrb+/- マウスのオープンフィールドテストにおける中心エリアの滞在時間が短く、LPSを投与したPdgfrb+/- マウスはLPS投与による全身炎症に耐える事ができなかった。現在、40-50週齢のマウスを用いて検討を続けている。
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