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2023 年度 研究成果報告書

運動による神経血管ユニットのリモデリングが神経新生の促進をもたらすメカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 21K17547
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

征矢 茉莉子  九州大学, 医学研究院, 助教 (80830562)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード運動 / 神経血管ユニット / 神経新生 / ペリサイト
研究成果の概要

成体のPdgfrb+/- マウスにおける神経血管ユニットの機能異常は、安静時および慢性的なストレス負荷時における不安やうつ様行動、作業記憶や恐怖記憶にも影響を及ぼさなかった。次に、60-80週齢の高齢マウスに対して、全身性の炎症を惹起させるlipopolysaccharide (LPS) を腹腔内投与し、情動行動や記憶能を評価したところ、WTと比べPdgfrb+/- マウスのオープンフィールドテストにおける中心エリアの滞在時間が短く、LPSを投与したPdgfrb+/- マウスはLPS投与による全身炎症に耐える事ができなかった。現在、40-50週齢のマウスを用いて検討を続けている。

自由記述の分野

神経解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動は海馬の神経新生を促進し、記憶能を高める事が多くの研究で証明されているが、そのメカニズムはまだ不明な点が多い。本研究では、神経新生を促進する新たなメカニズムとして神経血管ユニットに着目し、ペリサイトの機能が低下したPdgfrb+/- マウスを用いて研究に取り組んだ。本研究から、安静時や慢性的なストレス負荷時には、Pdgfrb+/-マウスの行動異常は見られず、全身性の強い炎症をもたらすLPS投与によって、ペリサイト機能異常の影響を見出せる可能性が見出された。この結果をもとに運動の効果を検証することで、運動が神経新生を高める新たな条件を捉える事がで学術的意義も高い。

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公開日: 2025-01-30  

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