本研究では,タイミングの制御を必要とするときに"two heads are better than one effect(2HBT1効果)"が生じることを検討するため,2人の参加者が持続的,分離的,周期的に力発揮し,その総和を目標値に対して一致させる課題を用いた。その結果,持続的力発揮では,1人よる力発揮課題(個人課題)と2人よる力発揮課題(個人間課題)で有意な差異が認められなかったが,分離的と周期的力発揮では,個人間課題が個人課題よりも低い誤差であった。したがって,2HBT1効果はタイミングの制御のない持続的力発揮では生じなかったが,タイミングの制御のある分離的と周期的力発揮では生じた。
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