本研究の目的は、肥満・糖尿病の改善に有効なフィトケミカルを見出し、運動との併用による肥満・糖尿病の予防・改善効果を明らかにすることであった。研究成果として、フィトケミカルのうち、いくつかの含硫化合物の摂取が肥満・糖尿病の改善に有効であることが明らかとなった。その分子メカニズムとして、肝臓における脂質代謝の亢進、脂質合成の抑制、および慢性炎症の軽減が関与する可能性を示した。加えて、フィトケミカルと持久的トレーニングの併用は、肥満およびインスリン抵抗性の改善に効果的な手段の一つとなる可能性が示唆された。
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