PC作業者の作業に対する集中度を低負荷かつ定量的に推定する上で、定型性の高い認知判断タスクに着目し、作業者の視線運動と認知資源配分すなわち集中度との関係性を明らかにすることで集中度の推定を目指した。黙読タスクおよび校正タスク中の視線運動について1)集中条件 2)主作業への阻害タスクあり条件 3)作業継続による疲労条件の3条件下における計測実験データから識別モデルを構築した。黙読タスクについて個人内層化10分割交差検証では0.723 のF 値が得られた。また個人差標準化処理及び視線行動の類似度を用いた訓練データ選抜を適用することで識別モデルの個人化を試み精度向上を確認した。
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