非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は先進国における患者数増加が報告されており、進行すると肝硬変を誘導する基礎疾患である。優れた核酸担持能を有する中空水酸アパタイト(HAp)ナノ粒子を中空状に加工し、肝実質細胞特異性のあるガラクトースポリマーで被覆し、ガラクトースポリマーの肝実質細胞特異性とHApの核酸担持・エンドソーム脱出能を両立した核酸医薬送達キャリアを作製できると考えた。具体的には、肝細胞に特異的に吸着・貪食されるガラクトースポリマーを粒径200nm程度の中空HApナノ粒子に修飾することで、核酸医薬の肝実質細胞への送達を目指す。
|