研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、信頼などの社会資本、および応報性・利他性などの社会的選好の通時的な変動と、その互いの関係や他の経済変数との関係を、国際比較が可能な実験とアンケートを用いて調べる。さらに、得られた結果が実験に参加しない人々にも妥当性があるか、ない場合にはどのような個人属性が影響しているかを調べ、得られた結果の頑健性を検証するものである。
本研究は、信頼などの社会資本、応報性/利他性などの社会的選好という把握しがたいものを、従来の研究で行われていたような1回の実験ではなく個人追跡型実験を行うことで、これまでほとんど調査されていない、社会資本、社会的選好の通時的な変動を調査し、国際比較可能な形で明らかにしようとするものであり、協力的経済行動の理解を深めることで、学術の方向を転換させるインパクトが期待できる。