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2023 年度 実施状況報告書

革命を踊る:中国とソ連における身体表象のインターテクスチュアリティ

研究課題

研究課題/領域番号 21K18356
研究機関北海道大学

研究代表者

田村 容子  北海道大学, 文学研究院, 教授 (10434359)

研究分担者 越野 剛  慶應義塾大学, 文学部(日吉), 准教授 (90513242)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2025-03-31
キーワード中国文学 / ロシア文学 / 表象 / バレエ / 社会主義文化
研究実績の概要

令和5(2023)年度、研究代表者は、前年度に引き続き、中華人民共和国における舞踊史を再検討し、その背景となる中国建国後の社会主義文化と歴史記憶を描く文芸作品にも目を向けた。関連するテーマとして、1950-60年代の労働改造収容所における記憶の研究にも着手し、作家楊顕恵の描く「反右派闘争」にまつわる文学を翻訳した。
また、研究代表者と研究分担者は、2023年5月12日に京都大学にて開催された京都大学人文科学研究所「20 世紀中国史の資料的復元」共同研究班の研究会に出席し、佛教大学の楊韜教授による報告「近代上海における外国映画上映騒動の考察:ソ連映画『アビシニア』を例に」 のコメンテーターをつとめた。
そのほか、研究代表者は、国際研究集会を2023年7月23日に北海道大学にて開催し、ウェルズリー大学のMingwei Song教授による講演「中国がSFを知ったころ 清末民初のSF小説とその後の展開」に対し、研究分担者がコメンテーターをつとめた。
さらに、研究代表者が主催する北海道大学での連続講義にて、2023年11月22日に研究分担者が「ロシア文学から見た中国」と題する講義をおこなった。関連するテーマとして、研究分担者は、「東アジアにおける『鋼鉄はいかに鍛えられたか』」についてロシア語で論考を発表した。
これらの研究活動の過程で、研究代表者と研究分担者は、対面による研究打ち合わせをおこない、進捗状況報告、今後の研究計画などについて話し合った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和5(2023)年度におこなう予定であった中国調査は、渡航にビザ申請が必要となったために次年度以降に延期した。また当初計画していたロシア調査も、外務省の渡航禁止勧告に従い、見合わせている。対応策として、補助期間延長申請をおこない、次年度に中国もしくは香港における調査を予定している。

今後の研究の推進方策

当初の計画にあった中国およびロシアにおける現地調査の実施については、慎重に判断する。対応策としては、オンラインを利用した学術会議への参加や、計画を延長しての現地資料調査の可能性を検討する。

次年度使用額が生じた理由

海外調査を延期したために、旅費を使用しなかった。次年度は調査の実施について検討し、必要があれば調査地の変更をおこなう予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 李祥年のラブストーリー 楊顕恵『夾辺溝記事』抄訳2023

    • 著者名/発表者名
      田村容子
    • 雑誌名

      饕餮

      巻: 30 ページ: 192-226

  • [雑誌論文] "Как закалялась сталь" в Восточной Азии(東アジアにおける『鋼鉄はいかに鍛えられたか2023

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 雑誌名

      The Reception of East Slavic Literatures in the West and the East

      巻: なし ページ: 203-210

    • 国際共著
  • [学会発表] 中国文学における語れない記憶の叙述2024

    • 著者名/発表者名
      田村容子
    • 学会等名
      戦争記憶研究の新展開を探る ワークショップ
    • 招待講演
  • [学会発表] ロシアが夢見た中国2023

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 学会等名
      北海道大学文学部中国文学研究室講義「中国文学探検行」
  • [学会・シンポジウム開催] Mingwei Song先生講演会「「中国がSFを知ったころ 清末民初のSF小説とその後の展開」」2023

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公開日: 2024-12-25  

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