研究課題/領域番号 |
21K18444
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鎮目 雅人 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80432558)
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研究分担者 |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10274680)
深田 淳太郎 三重大学, 人文学部, 准教授 (70643104)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 貨幣の起源 / 価値体系 / 先住民社会 / 地域通貨 / 社会思想 / 貨幣史 / 金融史 |
研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、貨幣史、金融史、貨幣理論、現代金融論、文化人類学、社会思想など、異なるアプローチから第一線で貨幣研究を行っている複数の研究者が一堂に会し、学際的かつ統一的な視点から貨幣のあり方を再考した。その結果、価値体系として貨幣をみていくことの重要性について見解の一致をみるとともに、多様なアプローチから学際的な研究を行うことで多くの知見を得た。その成果は、関連学会のパネルセッションやワークショップ等における共同報告、各人による学会や研究会等での発表、論文、図書等のかたちで公表したほか、研究分野を超えた対話の中から新たな視座を得ようとする「協働」の成果として学術書の出版を準備中である。
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自由記述の分野 |
貨幣史、金融史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、学際的な観点から貨幣の機能と本質について再考し、社会内部での貨幣の機能ならびに貨幣の本質に関する理解についての新たな知見を得た。現代の貨幣制度が普及、浸透していく過程で何が生じていたかを、固有の起源と伝統を有する非欧米社会の視点から探るというアプローチの有効性を確認するとともに、その具体的方法論を提示できたと考えている。本研究の成果を社会的に共有することにより、より広い視野から社会内部での貨幣の機能についての理解を格段に深化させ、貨幣の本質に関する新たな基礎概念の構築やこれまで焦点が当たらなかった新たな視点の発掘につながり、各分野の今後の研究の基盤構築に貢献するものと考えられる。
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