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2021 年度 実施状況報告書

アクティブな高齢者が活躍する東アジア諸国から日本社会のウェルビーイングを考える

研究課題

研究課題/領域番号 21K18447
研究機関北海道大学

研究代表者

櫻井 義秀  北海道大学, 文学研究院, 教授 (50196135)

研究分担者 李 賢京  東海大学, 文学部, 准教授 (80584333)
樋口 麻里  北海道大学, 文学研究院, 准教授 (80755851)
伍 嘉誠  北海道大学, 文学研究院, 准教授 (90808487)
清水 香基  北海道大学, 文学研究院, 助教 (20907563)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワードアクティブ・エイジング / 東アジア / サードエイジャー / 新型コロナ感染拡大
研究実績の概要

採択後、半年間の研究期間で行った研究成果は下記の通りである。
①2021年9月21日に、参加者8名(伍嘉誠、樋口麻里、清水香基、櫻井義秀、シリヌット・クーチャルンパイブーン、郭莉莉、翁康健、ティラポン・クルプラントン)でオンラインの国際会議を行った。各地域で調査可能な事例について話してもらい、インターネット調査に関しては、高齢者の場合インターネット環境が得難いことと、IT機器の利用がかなり難しいために、都市部または地域を限定した郵送調査があるのではないかと指摘があった。他方で、日本の高齢者においてコロナ以降、IT機器を用いたコミュニケーションがかなりなされているという報告があり、インターネット空間において新しい居場所ができているのかどうかの確認が求められる。同時に、タイでは新型コロナ感染拡大に伴う行動制限によって高齢者が外に出ない、集会や行楽に出かけないことから認知症やフレイルなどの状況が起きていることも報告された。いずれにしても、この研究課題のもとで来年度以降調査を開始することが可能であるとの結論に達し、ある程度調査資料などをまとまってからもう一度研究会を開催することが決められた。
②中国とタイに関しては、2021年度後半において渡航が極めて困難であり、隔離期間が短縮されなかったので、翁康健(大学院生)のみが、2021年1月から3月にかけて隔離期間1ヶ月を含めて現地に滞在し、高齢者施設、寺院における老僧扶養の状況などを調査した。
③他の研究者は、新型コロナ感染拡大第五波と第六波のなかで文献研究に専念した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの感染拡大により調査対象国への渡航制限や当該国入国後の長期の隔離期間が設定され、研究協力者の大学院生を調査派遣した例を除き、現職の教員である研究代表者や分担研究者の国内外での移動が多いに制限された。そのためにオンラインの国際会議や各自の文献研究に留まっており、調査活動を全面的に開始するには到っていない。

今後の研究の推進方策

2022年度は、研究代表者や分担研究者の所属研究機関における渡航制限や、調査対象地域における入国制限や隔離期間の大幅な短縮が見込まれるので、年度の後半である秋以降には、各自が韓国・台湾・香港・タイなどへ短期間の調査に赴き、現地の調査協力者と一緒に共同調査を行えるのではないかと期待している。また、部分的にしか調査を行い得ない場合には、研究計画の延期も考えておく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染拡大の第5波と第6波のために渡航制限と調査対象国における隔離期間の問題が発生し、研究代表者・分担者が短期の海外渡航を行って研究協力者と研究打ち合わせ会議を行うことが困難であり、大学院生の調査派遣のみが実施できた。そのために、韓国・台湾・香港・タイへの渡航旅費を次年度に繰り越している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の新型コロナウイルス感染症への対応と顕在化した社会問題2021

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀
    • 雑誌名

      21世紀東アジア社会学

      巻: 11 ページ: 22-39

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 現代社会を宗教文化で読み解く2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀・平藤喜久子編
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2022-12-28  

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