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2023 年度 研究成果報告書

沖縄/日本/アメリカ、女/男の分断を超えた視点の構築-作曲家・金井喜久子を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 21K18466
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分8:社会学およびその関連分野
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

内田 順子  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60321543)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード女性作曲家 / 沖縄音楽
研究成果の概要

沖縄県宮古島出身の金井喜久子(1906─1986)は、女性作曲家として日本で初めて本格的な交響曲を作曲した人物である。1930年代から1980年代までの約50年間、沖縄音楽をモティーフとして、西洋音楽の手法により多くのジャンルの作品を作曲したほか、琉球諸島の民謡やわらべ歌の研究など、幅広く活動した。しかし、喜久子についての先行研究は限定的で、正当に評価されていないという課題がある。本研究により、喜久子の遺族が保管・管理している未整理の楽譜、写真、音楽会のチラシやプログラムなどを目録化・データ化することを通して、喜久子の活動を総合的に再評価するための基盤を構築した。

自由記述の分野

民俗学

研究成果の学術的意義や社会的意義

金井喜久子は、「沖縄(宮古)出身の東京在住者」であり、かつ「女性」である。そのことは、近代日本の西洋音楽の世界で活動する上で、社会的制約となっていたかもしれない。1930年代から1980年代までの約50年間の喜久子の音楽活動に関わる資料群を整理することにより、この資料群が、戦前・戦後の日本における西洋音楽の歴史のみならず沖縄をめぐる社会運動に関わる情報を豊かに含んでおり、沖縄近現代史や社会運動史、女性史、ジェンダー研究などにも有用な資料群であることが明らかになった。

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公開日: 2025-01-30  

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