研究課題/領域番号 |
21K18484
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
原田 浩司 筑波技術大学, 保健科学部, 客員研究員 (40738168)
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研究分担者 |
大西 淳児 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30396238)
沖田 克夫 筑波技術大学, 保健科学部, 客員研究員 (50899713)
安 啓一 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (70407352)
坂尻 正次 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (70412963)
三浦 貴大 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80637075)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 学習障害 / 視覚障害 / 聴覚障害 / ICT機器 |
研究実績の概要 |
1.予備調査の実施について:視覚特別支援学校、聴覚特別支援学校の実態把握に関する事前調査として、視覚特別支援学校教員および経験者や聴覚特別支援学校教員から子供たちの障害に関する情報収集を行った。その中で、視覚特別支援学校および聴覚特別支援学校に入学する子供たちが激減している実態がある一方で、自宅に近い小中学校に在籍するケースが多いこともわかった。これは、インクルーシブ教育が一般化して障害はあっても通常の学校で学ばせたいという保護者の願いが込められていて、その背景に障害者差別解消法や特別支援教育の普及が背景にあることも判明した。 2.学校訪問について:視覚特別支援学校や聴覚特別支援学校に訪問しての実態把握を希望したが、コロナ禍の影響で参観できない状況が続いていて、フォーカスグループ・インタビューおよびアンケートができなかった。そのため研究が思うように進んでいない実態がある。 3.「音読」調査に関する機器の開発について:視覚や聴覚に障害のある子供たちは、「音読」についての様々な困難さがある。そうした子供たちの「音読」中の操作状況を測定するシステムを開発中である。 4.「書字」調査に関する機器の開発について:視覚や聴覚に障害のある子供たちは、「書字」についての様々な困難さがある。そうした子供たちの「書字」を支援する機器を開発中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響で学校訪問ができず、実態把握ができなかった。そのためオンラインで情報収集にあたったが、実際に障害の実態が十分に把握するまでには至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度できなかった学校訪問とフォーカスグループ・インタビューおよびアンケートを実施する予定である。 「音読」調査に関する機器の開発について:「音読」中の操作状況を測定するシステム開発を推進していく。 「書字」調査に関する機器の開発について:「書字」についての様々な困難さをサポートする機器開発を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度、コロナ禍の影響で視覚特別支援学校をはじめ通常の学校において、外部者が訪問したり実態把握のための訪問を希望しても受け入れを拒否されたりすることがあり、視覚や聴覚に障害がある学習障害者の実態調査がほとんどできない状況が続いた。そのため、研究開始時期が大幅に遅れ、出張旅費や研究に必要な経費を使うことができず、510,891円の予算を消化できなかった。今年度は、コロナ禍が徐々に収まるようになってきているので、実態把握を本格的に開始する予定である。特に、出張旅費や研究補助者の人件費をはじめ、支援機器購入や教材開発費の予算を計上していく考えである。
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