研究課題/領域番号 |
21K18621
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岸本 康宏 東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 教授 (30374911)
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研究分担者 |
小川 泉 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (20294142)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 暗黒物質 / アクシオン / 暗黒光子 / マイクロ波 / 極低温 / 強磁場 |
研究成果の概要 |
本研究では,超弦理論などで予言され,質量は非常に軽いと考えられている暗黒光子,アクシオン類似粒子を対象に研究を実施した.後者は強磁場の存在下でマイクロ波光子に転換し,前者は磁場を必要としない.予想されるマイクロ波信号は非常に微弱であるため,本研究は,1)室温下での暗黒光子探索,2)極低温下での高感度暗黒光子探索,3)極低温,強磁場環境下でのアクシオン類似粒子の探索と,3段階で研究を推進した. 現在,これらデータの解析中であり,データ取得系が非常に安定で,長時間測定による感度上昇の有効性が確認されるなど,4)将来の暗黒物質アクシオン探索の基礎を構築することができた.
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自由記述の分野 |
宇宙素粒子物理学実験
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
暗黒物質は,宇宙の重力源の大部分を占める正体不明の素粒子であり,その解決は,現代物理学,宇宙物理学の最大の課題の1つである.数多くの暗黒物質候補の中で,アクシオンは最有力候補の1つであるが,その探索には,複数の技術的困難がある.この状況下,本研究は,1)室温下での暗黒光子探索,2)極低温下での高感度暗黒光子探索,3)極低温,強磁場環境下でのアクシオン類似粒子の探索と,実験を三段階で進めることにより,各段階で技術的課題を解決し,同時に意味ある物理の探索を実施しながら,アクシオン探索という最終目標に向け,実験的な基礎を構築する事に成功した.すなわち,アクシオン探索実行の基礎を構築出来た.
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