最終目標の液化CF4の発光研究に先立ち、まずは冷却したCF4ガスでの発光量を測定し、論文として公表した。この結果に基づいて、CF4容器の熱設計等を見直し、安定に冷却可能なシステムとした。こうした再設計後の検出器を用いてCF4を安定に液化することに成功した。さらに、中性子を照射することで引き起こされる原子核反跳に対して、シンチレーション光を確認、有意に計数率が上昇すること、この計数率が液量に比例することが確認された。さらに、下の光電子増倍管でも上のものと同様にシンチレーション光が観測されることが確認され、液化CF4はシンチレーション光を発し、自身を透過するという成果を得た。
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