原始惑星系円盤は天体の中で最も単純な偏光構造を見せ、その観測手法も年々発展しているため、暗黒物質候補アクシオンが偏光に与える影響を捕えるために最適である。そこで近年アップグレードされたSubaru望遠鏡の高精度偏光観測装置SCExAO fast-PDI+FLCによる原始惑星系円盤の偏光観測を図り、実施することができた。この装置では1天体の観測で100万枚以上の画像が得られるが、その中から偏光解析に使えるものを抽出する画像選別コードを開発した。fast-PDI+FLCの偏光解析パイプラインを独自に開発し、原始惑星系円盤SAO206462の偏光画像を得ることに成功した。
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