本研究では、金属ナノワイヤを用いた伸縮透明配線において、ミクロとマクロな視点の両方からナノネットワークの構造設計を行い、配線物性を最大限に向上した。さらに、トランジスタや回路などへの応用を行って、デバイス特性を改善するための機序解明や技術構築を行った。構築したデバイスは、生体電気信号(脳波、心電、筋電など)や生体代謝物に関連するイオンなどを生体安全かつ低ノイズに計測できた。さらに、透明であるため光学手法(光電脈波法、レーザードップラー法など)による脈波、血流、血中酸素飽和濃度などの計測が妨げられない。将来、疾患やストレス検知するため、マルチモーダルな生体信号計測器としての応用が期待される。
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