海洋プラスチックごみについては,G20サミットなどにおいて国際合意がなされ,削減に向けた取組を進める必要がある.特に,粒径5mm以下のマイクロプラスチックは生態系への影響が懸念されている.海洋漂流物は,波浪の作用により海岸に漂着・集積するため,海岸での賦存量を把握することは,汚染の深刻度を推定し回収対策を計画するうえで重要な基礎資料となる.プラスチックごみの検出手法に関する研究が行われてきたものの,調査のコストや解像度などに課題が多い.本研究では,マルチスペクトルカメラを搭載したUAVによる海岸漂着プラスチックごみの量・質の検出・分析を,海浜表面のスペクトル特性を利用し行うことを目的とした.
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