本研究課題では,アモルファス酸化物を前駆体とした,結晶化による構造秩序化によりポッケルス効果に基づく光波制御機能を有する透明な多結晶材料の開発を行った.SrO-TiO2-SiO2系アモルファス物質を用いることで,非線形光学結晶Sr2TiSi2O8が放射状に結晶化したファイバー型試料の創製に成功した.加えて,電圧印加による位相変化に基づく光強度変調を実証し,ポッケルス効果に基づくファイバー型光波制御素子としての基本原理を確認した.さらに光通信波長域において,現行の単結晶光導波路材料に匹敵する伝搬損失をファイバー型試料において実現した.
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