本研究では有機の単結晶をウルトラミクロトームにより切り出し超薄片を作成する技術の開発を行った。 単化粧を切り出す際の条件の最適化だけでなく、単結晶を埋め込むためのレジンも検討した所、より硬いレジンの方が結晶形状を損なうことなく切り出せるという結論になった。一方、無機材料などより硬い材料を試した所、切り出せるももの、結晶切片は細かく砕けてしまうことが多かった。この結果より、本技術はまだまだ適用範囲は限られるものの、有機材料に限定すれば、ある程度正確に切り出せるという結論に至った。今後はこの切り出した切片を用い、材料物性を評価していくことで、本技術の有用性を広く評価していくことが目標である。
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