申請者らは分裂酵母をモデルとして用いた実験系において免疫抑制剤がセリン資化を抑制することを見出しており、本研究ではこの現象を分子レベルで明らかにすることを目的として行った。その結果(1)放射性同位体標識アミノ酸を用いたアミノ酸取り込みの解析とメタボローム解析によりFKBP12阻害がセリンやスレオニンの代謝を抑制すること、(2)遺伝学的スクリーニングによりFKBP12の下流因子がスレオニンデアミナーゼであること、(3)生化学的試験によりFKBP12がスレオニンデアミナーゼを抑制することなどを明らかにした。
|