これまでトランスポーターの普遍的なハイスループットスクリーニング技術がなかったため、トランスポーターの過半数の機能は不明なままである。本研究では、幅広い輸送基質候補の中から任意のトランスポーターの輸送機能を同定し、さらにはその創薬候補化合物をハイスループットで探索できる夢のような基盤技術の開発に挑戦した。その結果、オルガネラレベルのプロテオーム解析によって候補トランスポーターを選抜し、そのトランスポーターの大量発現・精製系を確立した。次に、輸送基質の候補を結合実験のスクリーニングによって選抜し、このトランスポーターの輸送機能を同定した。さらに、このトランスポーター阻害剤を同定することができた。
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