心(脳)と体(末梢組織)の相互作用は、紀元前から科学者や哲学者の関心を呼び起こしてきた。このような脳と末梢組織のつながりを解明するためには、脳からそれぞれの末梢組織へ至る神経回路が、「どのような状況において」「どのように活動し」「どの末梢組織の機能を制御するのか」という点を理解する必要がある。本研究は、末梢組織特異的な脳の神経細胞から記録を行うという独自のアプローチを用いて、自由行動動物の脳―末梢組織間の神経回路の活動の計測に取り組むものである。本研究で開発したウイルスベクターと中枢神経系の解析で用いられている様々な手法組み合わせることで、末梢神経系の解析が今後飛躍的に進む事が期待される。
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