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2022 年度 研究成果報告書

SARS-CoV-2増殖におけるPin1の役割と治療薬への可能性

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19380
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

浅野 知一郎  広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70242063)

研究分担者 中津 祐介  広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (20452584)
山本屋 武  広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (50760013)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードPin1 / SARS-CoV-2 / COVID-19
研究成果の概要

プロリン異性化酵素とは、プロリンとそのN端側のアミノ酸と間のペプチド結合をcis体からtrans体に変化させることで標的タンパクの機能変化を誘導するユニークな酵素である。我々は、Vero/TMPRSS2細胞にPin1 siRNA処理あるいはPin1阻害剤添加を行うと、SARS-CoV-2の増殖がほぼ完全に抑制され、Vero/TMPRSS2細胞も障害されない結果を得た。また、Pin1がSARS-CoV-2のNタンパクに結合することを見出した。さらに、新規のPin1阻害薬をスクリーニングを行い、COVID-19に対する新規治療としての可能性を検討した。

自由記述の分野

病態生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新型コロナウイルスSARS-CoV-2によるパンデミックが起こり、多くの方が亡くなるなど多大な損失が生じ、私たちの生活も大きく変わってしまった。この感染症COVID-19を制御するための抗ウイルス剤は、まだ種類が限られており、新たな薬剤の開発が急務である。我々は、Pin1 siRNAによるPin1の阻害、あるいはPin1阻害薬の添加によって、培養細胞でのSARS-CoV-2の増殖を阻害することを見出した。我々が研究開発したPin1阻害薬は、他のCOVID-19治療薬とは異なる作用点をもつ薬剤であり、このようにPin1阻害薬をCOVID-19に対して使用することは新規の試みである。

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公開日: 2024-01-30  

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