研究課題/領域番号 |
21K19438
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森 雅裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (70345023)
|
研究分担者 |
鵜沢 顕之 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10533317)
桑原 聡 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70282481)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
キーワード | 視神経脊髄炎 / アクアポリン4 / 融合タンパク / B細胞 |
研究成果の概要 |
抗アクアポリン4(AQP4)抗体視神経脊髄炎において、AQP4細胞外領域-Fc融合タンパク質を投与することにより、抗AQP4抗体の中和と抗AQP4抗体産生B細胞に対する抗体介在性細胞傷害により、視神経脊髄炎を改善させることができるという作業仮説を証明するため、AQP4の細胞外領域とIgG1 Fc領域の融合タンパク質(AQP4loopX-Fc)を作製した。方法としてはまずAQP4の細胞外領域loop A,C,Eの部位のアミノ酸配列を決定し、リンカー領域を加え、アミノ酸配列を塩基配列に変換し、これをIRESベクターに組み込むことに成功した。さらにこれをHEK細胞に遺伝子導入することに成功した。
|
自由記述の分野 |
神経免疫
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この成功により、AQP4の細胞外領域とIgG1 Fc領域の融合タンパク質(AQP4loopX-Fc)が抗AQP4抗体の中和と抗AQP4抗体産生B細胞に対する抗体介在性細胞傷害により、視神経脊髄炎を改善させることができるという作業仮説を証明する重要な一歩を踏み出すことができた。作業仮説が証明されれば、他の自己抗体関連神経免疫疾患のみならず、自己抗体の関連する数多くの病気の治療に応用できる可能性を秘める方法であり、学術的、社会的意義は小さくはないと考える。
|