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2023 年度 研究成果報告書

肺高血圧の全く新しい世界初のバイオ医薬品開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19469
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 公雄  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 非常勤講師 (80436120)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード肺高血圧
研究成果の概要

肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、致死性が高い疾患であり、肺移植が唯一の救命手段であるが、ドナー数の限界や右心不全の進行で多くの患者が命を落とす。多剤併用療法でも助けられない重症患者が多く、根本的治療薬の開発が急務である。これまでの研究により、肺高血圧症患者の肺動脈血管平滑筋で発現が5倍以上増加する遺伝子群を発見し、それらが血管平滑筋増殖や内皮細胞機能障害に関与することを確認。これに基づき、既存薬とは異なる作用機序の治療薬開発が期待される。特に、発見した蛋白Aや蛋白Bの抑制によりPAHが改善されることが示され、新たな治療薬開発を進めた。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究による肺動脈性肺高血圧症(PAH)の研究成果は、肺高血圧症の病態解明という点でも大きな意義を持つと考えられる。まず、PAHの病態メカニズムに関与する遺伝子群(蛋白Aや蛋白B)を特定し、これらが肺動脈血管平滑筋増殖や内皮細胞機能障害を引き起こすことを明らかにした。この発見は、PAHの発症と進行の根本原因を解明し、新たな治療ターゲットを提供した。さらに、遺伝子発現変動の網羅的解析を通じて、従来の血管拡張薬とは異なる作用機序を持つ新規治療薬の開発が可能となった。この成果は、PAH治療のパラダイムシフトを促進し、将来的な研究と臨床応用における重要な基盤を築くと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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