研究課題/領域番号 |
21K19511
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
荒木 栄一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 名誉教授 (10253733)
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研究分担者 |
阪口 雅司 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90625774)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | インスリンシグナル / 糖尿病 / 褐色脂肪組織 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
脂肪組織にはエネルギーを貯蔵する白色脂肪とは異なり、ミトコンドリアで熱産生によりエネルギーを消費する褐色脂肪が存在する。インスリンシグナルが褐色脂肪のミトコンドリア機能を制御することが明らかとなり、インスリン刺激に応じて核内に移動する転写因子FoxK1を介した経路を同定した。このFoxK1とそのパラログであるFoxK2を介した経路は、従来知られているインスリンシグナルで核から細胞質に移動する転写因子FoxO1とは相反する挙動を示す。転写因子FoxK1/K2が褐色脂肪細胞でエネルギー消費を制御し、肥満治療の治療標的となり得ると仮説を立て検証を行った。
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自由記述の分野 |
糖尿病・代謝内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果より、FoxK1とFoxK2は褐色脂肪においてミトコンドリア機能を活性化し、エネルギー消費を制御することが明らかとなった。加齢や生活習慣よるインスリン抵抗性を基盤とした肥満症に対して、褐色脂肪組織制御の視点から肥満、2型糖尿病の予防、治療に結びつくものと期待される。
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